屋根のリフォームでどの屋根材が良いのか?
こんにちは。
もう少しで梅雨が明けそうですね。
来週から9月末頃までは屋根上では一年の中で最も暑くなる時期に入るので、熱中症対策をしっかりと行いながら工
事を進めていきます。
屋根のリフォーム・軽量化について
大阪市で屋根リフォームをお聞きして、現状確認にお伺いしてきました。
現状を確認すると
築60年ほど経過している燻し和瓦を使用していて、瓦の上をゆっくりと歩かないとすぐに割れるほど劣化していま
す。
以前にも何度か屋根の修理しているようですが、漆喰を塗り過ぎているなどと疑問を持つ修理を行っています。
間違った修理を行うと一時的には止まるかもしれませんが、いつかはまた雨漏りして以前よりも酷くなる場合がある
ので要注意です。
お客様は現状の瓦(土葺き燻し和瓦)から軽い材料の板金材を希望しています。
屋根の軽さを希望するお客様は関東大震災後から増えて、2年前にあった関西での地震と台風21でより顕著に増え
てきています。
確かに燻し和瓦の下には写真のように多くの{葺き土}を入れています。
また多くの土を入れれば入れるほど瓦がずれにくくなるので、地域によりますが葺き土が大量に乗っていると「瓦と
含めて、重たい」となるのですね。
築30年前後の家で、屋根瓦も全く問題ないのに「土を多く入れているので屋根全体の重さがすごく心配…」と、屋
根瓦葺き替えを検討しているお客様もいるほど、最近起きている地震の影響・テレビで流された屋根が崩れているの
を見ている影響が大きいです。
当社が所属している全日本瓦工事業連盟はそのように心配している方が少しでも安心できるように、新しい瓦葺き工
法を考えたり実物を使っての実験を行ったりしています。
それぞれの家に合う屋根材を
日本の気候風土に合う屋根材は燻し和瓦だと私個人的には考えますが、やはりお客様の家の状況・環境などは様々な
ので燻し和瓦のみを提案することは少なく、軽量瓦・平板瓦・板金材を状況によりお勧めしています。
同じ燻し和瓦でも{土葺き}から{桟葺き}に葺き替えするだけでも、半分にはなりませんが屋根は軽くなります。
それでも重さが心配な場合は{軽量瓦}や{板金材}などのより軽量な屋根材を選ぶことになります。
それぞれの屋根材には耐久性・重量・費用・工期などでプラス面マイナス面があるので、お客様の要望によって使用
する屋根材が違ってくるので、やはりしっかりとした打ち合わせが必要になりますね。
屋根をあと何年、何十年もたせたいのか・どこまでの軽量化を希望するのか・もちろん費用や工期も重要なので、私
の今までの経験をお伝えしながら、お客様が納得して安心する工事ができれば嬉しいです。