代表の奥野です。
2017年09月07日
どこまでの補修を行うか?
以前からお世話になっている奈良市のお客様から、「瓦がずれているみたいなので、見に来て欲しい」と連絡をもら
いました。
家にお伺いして話を聞くと、家の剪定をしていた造園屋さんが「これは屋根屋に修理してもらわんと!」と教えても
らったようです。
お客様は80歳半ばなので、屋根上を見て状況を確認することができません。
造園屋さんが言ってくれなければ、私が何かのタイミングでお伺いしない限りはずっとこのままだったと思います。
築50ほどの屋根瓦です。
この屋根と屋根の接点部分に小さな棟瓦があるのですが・・・
元の形がイメージできないほどに、棟瓦が崩れています。
同じ屋根面では、劣化で瓦が割れて下地の土や木材が見えている状態です。
現状の写真を見てもらいながら、どのような修理を行うかの打ち合わせをしていると
お客様が「この家に住んでいるのは私一人、子供は別に家を建てているから戻ることはない。孫にも『家が大き過ぎ
るから』と言われて・・・」
と、家をどのように維持していくかを悩んでいます。
屋根瓦は全体的に傷んでいて、瓦の葺き替えなどの大きな工事が必要な時期にきています。
しかしお客様の話を聞くと、それはできません。
今現状で傷んでいる部分の補修だけで良いと私は考えます。
まずは傷んでいる部分を直して、
また数年後に傷んでいる場所が出れば、その傷んでいる部分だけを直せば良いです。
特に最近から様々なお客様からこのような話をお聞きするので、
私は「必要な部分の補修で屋根を維持しましょう」と、お客様と打ち合わせを行うことにしています。