代表の奥野です。
2017年03月18日
どのような屋根工事を提案するべきか?
「現状は雨漏りしていないけど、数箇所傷んでいるところがあるので現状確認をしてほしい。」
という屋根診断と見積り依頼の現場です。
築20年前後ほど経過している屋根で、{瓦のズレ・瓦の割れ・漆喰の剥がれ・銅板の劣化}などがあり、補修が必要な状態です。
棟瓦の一枚がずれています。補修せずにこのまま放置しておくと、じきに瓦が抜けて下へ落ちてしまいます。
銅板の劣化により、穴が開いています。
穴のすぐ下に瓦があるので今は雨漏りしていませんが、すぐ上の銅板も劣化が進んでいます。
しかし、現状は雨漏りがなく住むには全く問題ありません。
雨漏りなどのハッキリとした原因があれば、私も「すぐに補修を行った方が良いですよ。」と話すのですが・・・
このような状態のときには、お客様が工事費用を含めてどこまでの工事を希望しているのかを、まず確認しています。
屋根で特に傷みやすい部分は、写真のような{棟部}や銅板を使用している{谷部分}です。
こちらのお客様の屋根では、その棟がかなり多く、また谷も数箇所あります。
これからの10年・数十年と考えると、棟も谷も全て補修する方が良いのは確かですが、かなりの費用がかさみます。
しかし、その大工事を今すぐにする必要がないことも確かです。
現状の写真を見ていただいて、お客様の考えている費用や今後のことをふまえた様々な打ち合わせをして
「まずは現状でハッキリと傷んでいる部分の瓦補修を行う」方向に決まったので、
これでお客様の不安の一つがなくなればと思います。
最終的に工事内容が決まって良かったのですが、今回はなぜか色々と考えた現場打ち合わせになりました。