「瓦がずれている」と訪問販売員が来た時に気を付けることは?
訪問販売員から屋根について色々指摘された、あるいは不安をあおるような話をしてきて家のことが心配になったなどとお客様から問い合わせがありました。
今回はそのような業者が突然来て「瓦がずれている」などと言われた際の注意点や対策を書いていきます。
奈良県でもそのような話をお客様から多く聞きます
日中にチャイムが鳴り相手が誰か聞いてみると「近所の家で屋根工事を行っていて、そこからお客様の屋根を見ると傷んでいる部分が見えたので伝えに来ました」と、インターホン越しに話してきた。
気になったので外に出て詳しく聞いていると「このままの状態で屋根瓦を放置していると、雨漏りして家の中まで水が流れ込んで柱や壁を傷めてしまいますよ」などと言われて、お客様が不安になることをどんどん話してきました。
その後で「屋根に上がって詳しく見ましょうか」「とりあえず屋根の応急補修を行って、その後で見積りしましょうか」と立て続けに話してきました…
実際にお客様からお聞きした話
ご高齢の方おひとりで住んでいる家に訪問販売員が来て、すぐに屋根工事の見積書を提出し、言葉巧みに契約書を交わしました。そして近日中に着工すると先方から連絡があった時に、契約したご高齢の方が心配に思い、息子さんに相談しました。
その話を聞いた息子さんはすぐにおかしいと判断して当社に問い合わせしました。
屋根の状況と見積り内容をお聞きしていると、現状の屋根では問題ない部分を大掛かりに補修して費用はあまりにも高額。私は息子さんに契約を破棄するために地元の消費者センターに連絡をして、すぐにクーリングオフする事を勧めました。
お客様が息子さんに相談せずにそのまま工事が始まっていると、後々で後悔する事になっていたと思います。
訪問販売員の特徴
違うお客様からの話では、屋根業者が来て屋根の傷んでいる部分だけを教えてくれて「あとは近所の瓦屋さんに連絡してください」と、親切心で伝えて帰った事を聞きました。
このように全ての訪問販売員が悪質とは言い切れないですが、必要のない工事を行い、高額な費用を請求する業者がいる事も確かです。
参考までに詐欺系の【訪問販売員の特徴】や【何がおかしいか】など、お客様が気付くポイントを挙げます。
{大きな声で屋根の傷んでいる部分を指摘して、必要以上に不安をあおる}
{すぐに契約書を交わそうとする}
{名刺を持っていない}など様々ありますが、
お客様が直感で「必要ない」「嫌だ」「怖い」と感じれば、その業者はお客様にとって必要ないので断ってください。
対策方法
訪問販売員が来て自宅の屋根について話を聞いていく内に、上記のように「何かおかしい!」と判断した場合は、「以前から屋根を見てもらっている屋根屋がいるから」などと伝えて断ってください。
または、業者が屋根に上がって点検した場合、その業者は写真を撮るはずです。その場合、傷んでいる部分の拡大写真だけではなく、自宅とわかるような背景を入れた写真も撮ってもらうようにしてください。
このように割れている瓦と、自宅の庭などが入っているとわかり易いですね。
そして、その業者から見積もりを取った場合、見積り内容の良し悪しや費用の判断が難しい場合は、ご家族や近所の方、他の屋根工事店に相談することもお勧めです。
不安を感じた場合の対処方法
合わないと感じた訪問販売員には何とか帰ってもらった後でも、自宅の屋根について様々な事を指摘されるとやはり不安になると思います。
その時は各自治体の消費者センターや屋根工事店にお問い合わせしてください。
信頼できそうな屋根工事店に来てもらい、一度屋根の現状を見てもらうと安心できるはずです。
私もそのようなお問い合わせをお聞きして現状確認を多く行っているのですが、瓦のずれなどは無く「全く問題ないので安心してください」と、お客様に伝えて屋根工事を行わずに帰ることが多いです。
その内の数件は実際に傷んでいる屋根もありましたが、瓦が数枚割れているだけの部分補修で費用も数万円ほどで済んでいます。
なお、当社にお問い合わせをいただいた場合は私(奥野)が打ち合わせにお伺いします。
屋根について不安や疑問がある場合はご遠慮なくお問い合わせください。