屋根修理
2021年01月16日
一部で瓦の限界がきています
こんにちは。
今日は朝から雨が降ったり止んだり。
雨のたびに下に降りて、天気や雨雲レーダーを見ながら工事を進めています。
先日に奈良市で屋根の点検にお伺いしてきました。
築45年ほどの陶器和瓦(シルバー瓦)を葺いています。
現在は雨は漏れていないけど、棟の一部が崩れたり地瓦が欠けているのが下から見えるので気になる、とお聞きしま
した。
棟の付け根部分が崩れています。
棟瓦の切り口の部分に白漆喰を塗っていたのですが、経年劣化で漆喰が剥がれてその内側にある葺き土が雨風で流さ
れたので上の写真のように崩れてしまいます。
地瓦は表面が剥がれて内側の赤い部分が見えている状態。
このように傷んでいる瓦が多くある屋根は瓦の葺き替えや補修が必要になります。
何も補修をせずに置いておくと割れている面がどんどん大きくなり、様々な所で雨漏りし始めます。
屋根面でこのように傷むのは特に北面(日裏)が多いですね。
こちらの屋根でも日当たりの良い南面では瓦の劣化が少ないのですが、北面になると何十枚と割れています。
お客様の希望が「次に住む人もいないしあと10年ほど家がもってくれれば良いので、最小限の費用で収まる工事を
お願いしたい」と、お聞きしたのでその希望に合うような工事を考えていきます。
棟の崩れている部分はその周りだけを積み替えして、割れている瓦は差し替え工事を行えば大丈夫ですね。
現時点で傷んでいると判断した部分だけの補修になります。
工事を行って数年後に違う場所で瓦が割れたり雨漏りがする可能性がありますが、またその時に打ち合わせを行って
必要な工事をしていきます。