代表の奥野です。
2020年06月17日

{修理を行わない}こともあります。

こんばんは。

日中の紫外線が強くなってきてどんどん日焼けしています。

そんな良い天気の中、三郷町で屋根の点検と修理にお伺いしてきました。

 

屋根の修理をどこまで行うか?

こちらの屋根瓦は築40年を経過していて、全体的に劣化しています。

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陸棟を近くで撮りました。

現状の確認をすると、まず白の漆喰の塗り過ぎで面戸漆喰(棟瓦下にある三日月の形をした部分)が傷んでいます。

また面戸漆喰がこの状態だと漆喰の内側にある粘土の葺き土が濡れている可能性が高く、常に瓦の内側が湿気ている

ので当然瓦にも悪い影響を作ります。

また、屋根の北面(日裏の面)はどの屋根材でも日の当たる面に比べると劣化しやすいです。

 

・家があと○○年もってくれたら良い。

・屋根瓦も気になるが雨漏りしていなければ、部屋のどうしても気になる部分をまずは修理したい。

・近いうちに建て替えるから、傷んでいる必要最低限の修理だけで良い。

・訪問販売員が何度も来て修理の必要性を言ってくるけど、本当に修理の必要があるの?

・最近の地震や台風、ゲリラ豪雨が重なって屋根瓦は大丈夫なんだろうか?

等々、お客様も修理依頼をする時に様々な考えや悩みがあります。

 

できる限りその声をお聴きした上で、その内容に近い見積りの提案や、傷んでいるけど雨漏りしていなければ状況に

よっては補修しない事もあります。

ただし、雨漏りしていて屋根瓦や下地木材の劣化がある時は修理がどうしても必要ですね。

 

私が代表になりたての頃(10年以上前)は{お客様の要望を聞く}より、自分の{このような修理をした方が良い

と考えます!}などと、今思えばお客様が引いてしまう事が多かった気がします(反省です)。

しっかりとその声を聴かないと最後に喜んで頂けませんし、ご縁にもならないです。

お聴きした事を踏まえると、提案の内容で思い切り悩む時もしばしばありますが、その中でも屋根屋としての一番良

いと考える内容で最後に喜んで頂ければ嬉しいです。