屋根瓦修理
2017年04月27日

鬼瓦の固定線は何を使うか?

三郷町で、落ちた降り鬼瓦の取り付け補強工事を行いました。

 

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降り棟の先にある{降り鬼瓦}が一階に落ちていました。

 

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一階へ落ちた降り鬼瓦を見ると、瓦を固定している{銅線}が切れています。

銅線が経年劣化と棟瓦の加重で切れたのですね。

 

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この鬼瓦の補強工事は、降り棟の一部を取り外します。

 

鬼瓦を固定していた銅線がどこで切れたのかを確認すると・・・

 

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途中で銅線を繋ぎ合わせた先で、ブチッと切れています。

 

この落ちた降り鬼瓦にはかなりの重量が掛かっているのに、途中で繋いで、細目の銅線で固定しています・・・

 

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降り鬼瓦は割れていなかったので、元の場所に取り付けて下地の垂木から{ビニール被覆銅線(IV線)}でしっかり

と固定します。

 

この降り鬼瓦の固定線をどの材料にするのかを、当社でも色々と試行錯誤していました。

その時に、瓦工事組合で何種類かの固定線の実験を行い、色々な方から教えて頂いた結果、「やはり{IV線}だな」

と確信しました。

 

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瓦組合{関西ブロック技術委員会}の奈良県担当として、一昨年の年末に京都で実験を行った時の写真です。

 

色々な種類の固定線を実験機に結び、固定線が切れるまで引っ張ります。

この時私は固定線を機械に結ぶ担当をしていて、年末の寒い時でも汗だくになっていたのを思い出します。

そして、鬼瓦の固定線は{IV線!}と迷うことなく決めました。

 

さて、工事の続きです。

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鬼瓦の固定後は棟瓦を南蛮漆喰で葺き直し、元の状態に戻していきます。

 

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施工後です。

お客様には「安心できたわー」と喜んでいただけました。