雨漏り修繕工事
2017年02月21日
御所市の雨漏り修繕工事 (陸棟からの雨漏り)
御所市にあるお客様の屋根です。
二階の天井から、多量の雨が漏れていました。
燻し和瓦で、屋根の一番上にある{陸棟}部分です。
棟瓦の下にある{葺き土}が劣化して、7段に積んでいる長方形の瓦{のし瓦}の勾配が反対に向いて
雨漏りしています。
上の写真では少しわかりにくいので、参考資料から{陸棟}の断面図をお借りします。
薄黒い部分が{葺き土}で、施工後に乾燥してガッチリと固まります。
そして、{のし瓦}は正しい勾配なので、雨水が外に流れるようになっているのですね。
お客様の陸棟断面図はこのような状態です↓
つたない絵と字ですみません
下地の葺き土が劣化によりパサパサな砂状態になり、{のし瓦}が崩れてきます。
それにより、のし瓦の勾配が反対(内側}に向いて雨水が棟芯に入ってしまいます。
この状態になると普通の雨でも、どんどん雨水が家の中へ入って雨漏りします。
お客様に現状の報告と打ち合わせを行い{棟瓦の積み替え工事}を行うことになりました。
「今までほっといたから、修繕工事は春の暖かくなってからでいいよ。」と、お客様は話をしていたのですが、
このような状況を見たからには置いておくことはできないので、
早速段取りを行いますね。
【参考資料】 瓦屋根標準施工要領書ダイジェスト版
<監修> 一般社団法人全日本瓦工事業連盟
全国陶器瓦工業組合連合会